無断伐採に係る全国的な調査結果概要

 

日頃より、無断伐採事案発生の未然防止に向けた取組について、ご理解、ご協力いただき、誠にありがとうございます。

さて、昨年3月に無断伐採に係る全国的な調査を行ったところですが、9月には宮崎県国富町、11月には同県えびの市で無断伐採事案が発生したため、今年も昨年と同様の調査を行いました。調査結果の概要については、下記のとおりです。

 

○相談件数(平成30年1月〜12月)について

・市町村や都道府県への相談件数は78件あり、うち、森林所有者に無断で伐採業者や伐採仲介業者が故意に伐採した疑いがあるものは6件。〔ちなみに、昨年公表した調査結果(平成29年4月〜平成30年1月)は62件、うち故意に行われた疑いがあるものは11件。〕

・昨年の調査は緊急に10ヶ月間を対象に行ったもの。年間を通じた調査は今回が初めてであり、年間ベースで考えれば、前回と今回はほぼ同じ発生件数。(62×1.274.4件)

○地域ブロック別の件数について

 昨年調査と同様、無断伐採事案の多くは九州ブロックで発生しており、その他の地域での大きな広がりは見られていない状況。

なお、この調査結果を受けた、林野庁の今後の対応については、プレスリリースの「3.今後の対応」において記載されているとおり、平成31年3月27日に都道府県に「森林窃盗、無断伐採事案発生の未然防止対策の強化等について」長官通知文書、3月29日に関係団体に「森林窃盗、無断伐採事案発生の未然防止に向けた取組について(依頼)」関係課長依頼文書を発出したところで、文書に記載されている対策の強化等により、都道府県や市町村、警察庁、関係団体等と連携しながら、無断伐採の未然防止に向けてしっかり取り組んでまいる考えです。

 

※当該プレスリリースは、林野庁のホームページに、報道発表資料として下記のURLに掲載されております。

http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/keikaku/190607.html

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農林水産省 林野庁 計画課 課長補佐 (森林計画指導班担当) 伊奈 康治